ベアの見返り

 ベアったって、熊の話じゃない。社内留保が、たくさんあるのだから、そのうちのほんの少しをまわせば、十分のベースアップが出来ると指摘されていた。ベースアップしなければ、景気は回復しないと、共産党に指摘されて、安倍総理もや、経団連に要求。大企業はやっとこ重い腰を上げて、ベアを回答。「ベア高水準」と言う新聞の見出しに、あきれてしまった。2,000円が高水準なのか。
 ベアの次に来るものは、下請けへのコストダウン。これでベア分はお釣が来る。おまけに法人税のダウンが付く。さらに、派遣法の改悪を閣議決定。限定的な派遣社員を、常用雇用できるというもの。
 21世紀になって、一度もベア要求をしたことがない組合が多く、いざ要求しようと思うと、やり方がわからないという。退職した組合幹部を急遽呼んで、勉強会を開いたところもあるというから情けない。
 2,000円のベアと言うのは、大企業の一部。中小零細企業は、それどころじゃない。その中で、餃子チエーンが、10,000円のベアを決めたという。支店長以外は、非正規社員が常識の外食業界。果たしてベアは、全員に及ぶのか?



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